韓国のパク・クネ大統領が、知人に国家機密を漏らしたなどとして追及を受けています。
支持率も10%台に落ち込み、急速に求心力を失っています。
このままパク大統領に対する辞任要求の声が高まれば、韓国の政治は一気に不安定化することになります。
こうした韓国の政権中枢が不安定化した時に、注意しなければならないのは北朝鮮の動向です。
相手の混乱に乗じてことを起こすことは兵法の常道ですから、何らかの動きを起こすかもしれません。
一方、軍事的な緊張が高まれば国民の関心がそちらに向くことになるので、北朝鮮の挑発は現政権への求心力を高めるかもしれません。
いずれにせよ日本としては、朝鮮半島有事の際の対応をもう一度考えておく必要があります。
韓国では韓国国内での自衛隊の活動に強い忌避感があり、ようやく日韓の間で防衛機密を共有するための協定(GSOMIA)の締結に向けた協議の再開が決まったばかりであり、日韓の連携は緊密とは言えません。
朝鮮半島有事の際に、韓国内の邦人をどのように救出するのか、また、米韓同盟が発動した場合の米軍に対する日本のサポートはどうするのか等を明確にしておく必要があるのではないでしょうか。