北朝鮮の核実験に対し韓国も核兵器を保有すべきとの考えに58%が賛成したと、韓国の世論調査で明らかになりました(※)。
韓国では、北朝鮮による核攻撃の懸念が増大している上に、日本のような核アレルギーが無いため、核兵器保有のハードルは日本ほど高くありません。
今後、米国の政権が代わるなどして、米韓同盟による核の傘が無くなったり、米国が韓国の核兵器保有を容認したりすれば、現実化する可能性もあります。
そうなれば、日本は核保有国に囲まれることになります。
いずれ朝鮮半島は統一されるべきだと考えますが、統一形態として望ましいのは、北朝鮮による韓国併合ではなく、韓国による北朝鮮の統一です。
その際、例え韓国が核兵器を保有しなかったとしても、韓国は、北朝鮮の核をどう扱うのでしょうか。
私たち日本は、中露だけではなく、朝鮮半島の核とも対峙していかなければならない状況です。
核兵器に対する最大の抑止力は、同じ核兵器を保有することです。
実際、こうした核のバランスにより、第二次大戦以降、核保有国同士による核戦争は起こっていません。
広島や長崎での悲劇を繰り返さないためにも、日本も必要最小限の抑止力としての核装備を今から考えておかなければならない時期にきています。
※:9月23日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/160923/wor1609230029-n1.html