尖閣諸島に最も近い中国本土に、軍用の新たな港湾施設が建設されていることが分かりました(※)。
周辺では、既にレーダーや軍用の航空施設が整備されており、中国は、力による尖閣諸島領有の姿勢を鮮明にしています。
これに対し日本の海上保安庁は、尖閣諸島周辺の警備を専属に行う組織を創設すると共に、尖閣諸島に近い石垣島を巡視船艇の拠点化しています。
一方で、尖閣諸島周辺の警備を行う海上自衛隊の艦艇は、那覇港などを利用することがあるものの、母港が遠く九州や本土となっています。
中国の公船に対する海上保安庁の活躍は、報道などで伝えられることが多いのですが、海上自衛隊の部隊の負担も大きくなっているものと想像されます。
今回の中国本土での軍用埠頭の建設で、尖閣諸島周辺での中国軍艦艇の動きが一層活発になることが懸念されます。
石垣島など尖閣諸島に近い離島の、いわゆる力の空白地帯に陸上自衛隊の部隊を新たに配備する計画などが進んでいますが、南西諸島での海自艦艇への支援体制の拡充を図る必要性もあると考えます。
※:8月19日付共同通信ニュースhttp://this.kiji.is/139164665031280120?c=39546741839462401