北朝鮮が発射した弾道ミサイル1発が、秋田県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に初めて着弾しました。
多くのマスコミは弾頭部分が「落下した」という表現を使用していますが、中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられるこのミサイルは、約1千キロメートル飛行して当該水域に達している訳ですから、明らかに日本のEEZを狙って「着弾した」と表現したほうが適切ではないでしょうか。
北朝鮮の意図は定かではありませんが、第3次安倍第2次改造内閣の人事に対する不満を表しているとの見方もあります。
しかし、着弾したのが日本のEEZ内ですから、操業中の漁船など日本の民間人に被害が及ぶ可能性もあった訳であり、たまたま被害が無かっただけかもしれません。
他国のEEZ内に、突然、弾道ミサイルを撃ち込んできたのですから、不満の表明では済まされず、国によっては戦闘行為とみなすかもしれない行為です。
日本政府は、従来と同様に北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に強く抗議したとしていますが、度重なる核実験や弾道ミサイルの発射に何ら有効な手立てを講じることができていません。
今回のミサイル着弾で北朝鮮による挑発のレベルが一段と高まったのですから、日本政府は日本国民の生命や財産が危険にさらされたという事実を厳粛に受け止めて、今度こそ有効な手立てを講じなければなりません。
さもなければ、北朝鮮による挑発は更にエスカレートするばかりです。