トルコでクーデターの動きがありましたが、その企ては失敗に終わった模様です。
事件の全容は分かっていませんが、強権的なエルドアン政権に対する反発があるようです。
イスラム教徒が多いトルコですが、西側世界入りを目指すトルコは、政治へのイスラム教の影響を無くすため、世俗主義を掲げて政教分離を進めてきました。
その世俗主義を、エルドアン政権がないがしろにするような動きを強めてきたことに対する反発が、クーデターの背景にあるとの指摘があります。
確かに、宗教の影響が国の発展を阻害するのであれば問題ですが、宗教的精神がその国の政治家や国民を感化して国の発展や調和に繋がるのであれば、宗教的要素は排除すべきものではないと考えます。
幸福の科学の大川隆法総裁は、著者『正義の法』で、先の大戦でキリスト教国同士が熾烈な戦いを繰り広げたことに対し、「『政治の延長としての外交』『外交の延長としての戦争』があるとして、戦争においても、キリスト教精神を生かさなければいけなかったら、あれほど目茶苦茶な殺し合いはできなかったかもしれません」と指摘しています。
日本では、憲法における政教分離の解釈で誤解もありますが、政治と宗教を分離することでかえって弊害が生まれることがあるということを知っておくべきではないでしょうか。