選挙戦も終盤となっていますが、各種世論調査では、参院でも自民をはじめとした改憲勢力が、改憲の発議に必要な3分の2に迫る勢いとの分析結果が出ているようです。
「勝ち馬に乗る」という投票行動を煽りかねない報道に、バンドワゴン効果を利用した疑問を感じてしまいますが、これも、現行憲法が想定していない立法、行政、司法に続く第四権力としてのマスコミの力ということなのでしょうか。
仮に、改憲勢力が3分の2を獲得しそうな情勢となると、憲法改正が現実味を帯びることになります。
しかし、当の自民党は、憲法審査会の議論を進めるなどとして、今回の参院選では具体的に憲法をどう変えるのかを示さないまま、まるで他人事のようです。
これに対し、幸福の科学の大川隆法総裁は7月6日に行われた御生誕祭の大講演会「地球を救う光」の中で、「大事なことを語らないで議席だけ取って、それから後、法案として通そうというようなスタイルは、責任ある態度とはいえない」と今の政治の問題点を鋭く指摘しました(※)。
実際、安倍首相は、改憲には国民の合意形成が必要であるとしていますが、これは、必要な議席が確保できれば、選挙の後に、国民の合意形成できたと断定して、改憲を進める可能性があるということではないでしょうか。
私は、憲法9条の改正など改憲自体はむしろ早急に行う必要があると考えますが、改憲と言う国体を左右するような大切な問題を、今回の選挙戦で争点化しないような与党をたいへん「不誠実」に思います。
幸福実現党は、明確に改憲の必要性を説いています。
その幸福実現党については、世論調査で、今回の参院選で1議席を獲得する可能性がある分析結果が見られるようになっています。
今必要なのは、誠実な新しい政党である幸福実現党です。躍進に期待したいと思います。
※:7月7日付The Liberty Web「The Perspective ―大川隆法 時事説法―」http://the-liberty.com/article.php?item_id=11593