イギリスのEU離脱の賛否を問う国民投票で、離脱に賛成との結果が出ました。
事前の世論調査では、離脱に否定的な世論が優勢との見方が多かっただけに、イギリス国内だけでなく、世界経済への影響も広がっています。
もともと、EUはドイツなど経済が好調な一部の国に依存するような構造であり、協調の理念とは裏腹に、各国の自主性を制限するような状態でした。
豊かな国同士が集まったり、強みを持った国がそれぞれを生かし合ったりするのであれば、発展が期待できますが、問題の多い国が集まっただけであれば、お互いの病気が感染し合うだけではないでしょうか。
今回、イギリス国民はEUからの離脱を選択しました。
これは、イギリスの自立を意味すると同時に、イギリス国民の覚悟が試されているとも言えます。
今回の国民投票の結果が、かつて労働党のもと「ゆりかごから墓場まで」という考えのもと英国病が蔓延して低迷した時代から、
サッチャー政権が誕生して輝きを取り戻した歴史を想起させます。
私の愛読書の一書が、かつてのイギリスの繁栄を思想から支えた、スマイルズ著「Self Help(自助論)」(西国立志編)でもあることから、これから大きな混乱が予想される中、イギリスの今後の躍進に期待し、繁栄を祈るものです。