10日からG7外相会合が広島市で開かれます。
広島と長崎に原爆を投下した米国のケリー国務長官をはじめ各国の外相らは平和公園などを訪れる予定で、先の大戦の戦勝国である外相らが、広島の惨劇に触れ懺悔するのであれば、それなりに意味があると考えます。
今回G7外相会合に参加する各国は概ね核軍縮を推進する立場ですが、これとは逆に中国や北朝鮮は、核兵器開発やその増強と近代化を推し進めています。
そうした中でのG7各国の核軍縮は、中国や北朝鮮の核兵器の力を相対的に高めることに繋がります。
もちろん核兵器は地球上から無いに越したことはありませんが、中国や北朝鮮が核兵器を増強する中で、一応は日本に核の傘を提供している米国の核戦力を削減することは、本当に日本の安全保障に資するのでしょうか。
トランプ氏の発言ではないですが、むしろ、現状では日本の核装備の必要性が高まっていると言えます。
中国や北朝鮮の核開発のスピードを考えれば、日本の核装備はもはや一刻の猶予はないとの指摘もあります。
広島と長崎であれほどの惨劇を経験した日本であるからこそ、その惨劇を繰り返さないために最低限の抑止力としての核装備は、世界で唯一の戦時被爆国である日本こそ許されるとの考え方もあるのではないでしょうか。