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2016/03/14【世界では正直だけで政治や外交が成り立っているわけではない】

 史上最大規模の米韓合同軍事演習が韓国各地で行われています。
核実験や弾道ミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮を牽制する狙いがあるとみられています。

 一方の北朝鮮は、この演習に反発する形で短距離ミサイルなどの発射演習を行うとともに、韓国政権中枢へのサイバー攻撃を仕掛けたともみられています。
また、北朝鮮は自国メディアを通して、米韓に対する語気を強めており、既に核弾頭の小型化に成功し弾道ミサイルに搭載できる技術を有している旨を主張するようになっています。

 弾頭の大気圏再突入技術の確立など、核ミサイルが兵器として本当に運用できる状態になっているのか議論の余地はありますが、北朝鮮が核兵器とその運搬手段について一定の技術水準に達していることに疑いの余地はありません。

 これは、日本の安全保障にとっても差し迫った状況にあるということです。

 北朝鮮の核開発阻止に向けて、日本を含め米韓は、中国の北朝鮮に対する影響力に期待していましたが、当の中国も「お手上げ」というそぶりを見せています。

 しかし、北朝鮮がここまで技術水準を向上させた背景には、旧ソ連だけでなく中国の後押しがあったのは事実です。
明らかに中国は、北朝鮮の核開発が、日米に対する牽制に使えるとして容認してきたのです。

 幸福の科学の大川隆法総裁は、3月13日に行われた講演会『時代を変える奇跡の力』で、「非常に残念ですが、世界においては、正直だけで、政治や外交が成り立っているわけではありません」と国際政治の現実を喝破しています。

 中国は、北朝鮮問題に関し、国際的な義務を果たしてきたとしつつ、現状ではお手上げ状態を装っていますが、日米韓に対する防波堤として使える北朝鮮を手放すはずがありません。
ですから、中国が関与する他の国際問題と同様に、北朝鮮問題に関する中国の言葉を鵜呑みにしないことが大切ではないでしょうか。