注目されていた米大統領選挙のニューハンプシャー州の予備選は、共和党がトランプ氏、民主党はサンダース氏が勝利しました。
両党ともに事前の予想通りの候補者が勝利しましたが、民主党については、ヒラリー・クリントン氏は予想外に支持が伸びなかったとの見方があります。
前回のアイオワ州の予備選でも、クリントン氏が勝利したものの、サンダース氏との差は1%に満たないほどの拮抗したものでした。
サンダース氏は勢い付いていると言えます。
サンダース氏は、自らを「民主社会主義者」というほどの、米大統領候補の中にあって異例の社会主義者です。
サンダース氏の掲げる政策は、最低賃金の大幅アップ、富裕層への課税強化、大手金融機関の解体など、格差是正に向けたものが数多くみられます。
トランプ氏も、大衆受けする政策も掲げてはいますが、サンダース氏の政策は極端に左寄りです。
そのサンダース氏への支持が高まっているということは、米国民の間に自由よりも平等を求める考えが広がっているということでしょうか。
「アメリカンドリーム」という言葉は過去のものだとする声も聞かれますが、自由の象徴とも言える米国がどこに向かおうとしているのか心配です。
これは日本にも言えることですが、金持ちを貧乏にしても貧乏人が金持ちになれる訳ではないということを思いだしてほしいものです。