丸川環境大臣は、衆議院予算委員会で、福島第一原発で拡散した放射能の除染目標である年間1ミリシーベルト以下という数字に対し、「何の科学的根拠もなく、時の環境大臣が決めた」などと発言したとされることを問題視され、謝罪しました(※1)。
しかし、丸川氏のこの発言は事実です。
年間1ミリシーベルトという数字は、当時の環境大臣であった民主党の細野豪志氏の発言がもとになったものであり、国際機関が認めるような科学的な根拠に基づく数字ではありません。
実際、国連の科学委員会や国際原子力機関(IAEA)は、年間100ミリシーベルト以下の被ばくでは、「人体に影響は見られない」としています。
1ミリシーベルトという数字が独り歩きしてしまったために、年間1ミリシーベルトを少しでも上回る放射線量の地域では健康に影響が出てしまうのではないかと精神的にも不安になってしまう人も少なくないのです。
丸川氏にしてみれば、行政の側に立ってみて初めて、1ミリシーベルトという数字が如何に福島の復興の足かせになっているかということに気付いたということではないでしょうか。
1ミリシーベルトという数字を設定した当時の民主党も問題ですが、この数字をそのまま引き継いで除染を行っている現在の与党自民党にも責任があります。
予てより幸福実現党だけは、除染は科学的根拠に基づいて行うべきであり、国連の見解に基づけば福島県のほとんどの地域で除染は必要ないと主張しています。
「福島安全宣言」に向けて、幸福実現党の矢内筆勝総務会長(兼)出版局長は8日も、霞ヶ関の復興庁を訪れ、福島の復興への取り組みや現状について、意見交換をしています(※2)。
幸福実現党が主張するように、政府は年間1ミリシーベルト以下という除染目標を見直すべきではないでしょうか。
※1:2月9日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20160209/k10010403311000.html
※2:幸福実現党 総務会長(兼)出版局長 やない筆勝公式サイトhttp://yanai-hissho.hr-party.jp/activity/2681.html