安倍首相は衆参両院で施政方針演説を行い、改めて憲法改正に意欲を示しました。
この演説では、憲法を具体的にどう改正するのかについては言及しませんでしたが、同日、自民党の稲田政調会長は、まずは憲法9条の2項を改正し自衛権の行使を認めるべきだとの認識を示しています(※)。
幸福実現党が立党した6、7年前は憲法改正など議論の対象にさえならない雰囲気であり、自主憲法制定を党是とする自民党でさえ憲法改正議論を封印してきたほどです。
ようやく政治家がここまで憲法改正を公言できるようになった背景には、憲法改正を粘り強く訴え続けてきた幸福実現党の果たした役割が大きいのではないでしょうか。
ただし、今回、稲田氏が言及した憲法9条の2項のみを改正の対象とするやり方は、保守タカ派との批判を少しでも和らげたい思惑を感じます。
安倍政権の憲法改正に対する試みそのものは評価したいと思いますし、自民党としては最終的に自党の憲法草案を目指しているのかもしれませんが、その中に左翼勢力に阿っている部分があるようならば幻滅です。
やはり、憲法を改正するのであれば、憲法9条を抜本的に見直してシンプルかつはっきりと「国民の生命・安全・財産を護るため、陸軍・海軍・空軍よりなる防衛軍を組織する」とすべきではないでしょうか。
※:1月22日付読売新聞http://www.sankei.com/politics/news/160122/plt1601220047-n1.html
【参考】:大川隆法著『新・日本国憲法 試案 幸福実現党宣言(4)』幸福の科学出版https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=110