シリアの内戦での死者は、昨年の一年間で5万5千人を超え、その内、民間人は1万3千人余り、更にその内の2千6百人余りが子供であったとのことです(※1)。
昨年11月のパリでの連続テロ事件では百人以上の一般市民が犠牲となり、世界中がテロを非難しフランスへの連帯の意思を表明しました。
平和な先進国で一般市民を狙った大規模なテロ事件が起こったということで世界中が驚愕したことは事実ですが、それにしても、フランスでのテロ事件よりもはるかに多くの人々が毎年亡くなっているシリアを含む中東地域での犠牲に対して、世論は何となく不感症になっているような気がしています。
実は、戦時の民間人の犠牲という点で、私たち日本人も先の大戦において多大な犠牲者を出しました。
これは、『ザ・リバティ2月号』(※2)が指摘していましたが、戦闘員だけでなく民間人を含めて敵を殲滅するような攻撃を受けた点で、ISなどとかつての日本は意外な共通点があるのです。
民間人を盾にするような戦い方はもちろん問題なのですが、理由があれば敵の民間人を多数犠牲にしてもかまわないという欧米の戦い方も改める必要があると思います。
先の大戦での日本の経験は、現在の中東での戦闘を終わらすためのヒントとなるのではないでしょうか。
その日本の経験というものを生かすために必要なのが、今まで誰にも示せなかったそれぞれの立場を越えた普遍的な「正義」を示すことではないかと考えます。
私は、その「正義」が『正義の法』(※3)に説かれていると確信します。
※1:1月2日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20160102/k10010358911000.html
※2:https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1603
※3:大川隆法著『正義の法』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/special/the-laws-of-justice/?utm_source=IRHweb&utm_medium=TOPbanner