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2015/08/20【STAP細胞報道にみる番組演出の問題点】

 STAP細胞の問題を取り上げて昨年放送されたNHKの番組が、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会により審理されることが決まりました。
 

 問題となっている番組は、NHKスペシャル「調査報告STAP細胞不正の深層」で、小保方氏側が、「何らの客観的証拠もないままに、理研内の研究室にあったES細胞を『盗み』、実験を行っていたとの断定的なイメージの下で作られた」などとして、人権侵害を訴えていました(※)。

 確かに、番組では、理研がSTAP細胞の論文を不正と断じた理由や、ES細胞が混入したと断定した理由の科学的根拠が欠けていると指摘されていますし、検証実験のやり方も科学的とは言えないとの指摘もあります。

 しかし、それ以上にこの番組が問題なのは、論文の共著者である理研の笹井氏の自殺の一因となっていると見られている点ではないでしょうか。
番組は昨年7月24日に放送され、同氏の自殺は昨年8月5日に確認されています。
番組は同氏と小保方氏の間でのメールのやり取りを紹介し、両氏が不適切な関係にあるかのような印象を与えています。

 今回、BPOでは、番組がES細胞を盗んだと断定しているか否かが問題となるようですが、番組が研究とは直接関係のない演出により、笹井氏を一段と追い詰めたと見られている点についても倫理上何らかの検証が必要ではないでしょうか。

※:8月19日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/science/20150819-OYT1T50101.html?from=ytop_main3
【参考】:大川隆法著『小保方晴子さん守護霊インタビュー それでも「STAP細胞」は存在する』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1144