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2015/06/29【同性婚にも霊的視点を】

 同性婚は憲法上の権利であるとの判決を、米国の連邦最高裁判所が下しました(※)。
米国では、同性婚を認める風潮がある一方で、保守層では根強い反対論があり、法的には同性婚を認める州と認めない州があります。

 しかし、今回の判決で、同性婚を認めない州法は違憲ということになり、同性婚を認めることが広まる可能性があります。
日本国内でも、先に東京都の渋谷区が、同性婚のカップルに結婚に相当する証明書を発行することを決めましたが、米国のこうした流れを受けて同性婚の是非を問う機会が増えそうです。

 一般に、同性婚を認めると人口減少が起きるなど問題点がありますが、同性婚の是非を考えるにあたっては、霊的な視点が不可欠ではないでしょうか。
同性に好意を持ったり、自身の肉体的な性と自覚に違いを持ったりすることは、現代の医学的な知見からでは十分な説明ができません。

 ここに、「人間は魂や霊といった存在が本質であり、肉体は現世を生きるための乗り物に過ぎない」という視点を持ち込むことにより、同性愛や性同一性障害を理解することができます。
「人間はあの世とこの世を輪廻転生している存在であり、転生の過程で魂が男性の肉体に宿ることもあれば、女性の肉体に宿ることもある」と考えれば、偏見も減るはずです。

 潜在的な同性愛者の数は、一般に思われている以上に多いと言われています。
同性婚の議論は、社会で深まっているとは言えませんが、ここにも霊的な視点を持ち込むことが大切ではないでしょうか。

※:6月26日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/world/20150626-OYT1T50156.html