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2015/06/24【日本や世界の礎となった先人たちに思いをはせる】

 前回、沖縄の「慰霊の日」に際し、戦艦「大和」によるいわゆる水上特攻に触れましたが、この水上特攻は、日本が沖縄を守ろうとした象徴とも言えるものです。
 

 水上特攻には、大和の他に軽巡洋艦「矢矧」、駆逐艦8隻が参加していました。
上空直援の無い艦隊は、米艦載機による一方的とも言えるような戦いにさらされ、大和に次いで大きな矢矧には攻撃が集中し、被弾、沈没し、他に駆逐艦「朝霜」「浜風」「磯風」「霞」が大和とともに沈みました。
特に朝霜は、ただ一人の生存者もいなかったと伝えられています。
そうした激しい戦闘の後に、内地に帰還できたのは駆逐艦4隻のみで、多大な犠牲を払った作戦でした。

 先の大戦では、他にも多くの方々が亡くなられました。
ですから、そうした悲惨な戦争を二度と起こしてはならないという思いは強くあります。
しかし、一方で、先の大戦は、日本に大義が無かった訳ではないということも理解しておく必要があります。

 その大義の一つは、欧米列強の植民地支配からアジアを解放することでした。
日本は敗戦したものの、結果的に先の大戦が引き金となって、戦後、多くのアジア諸国が独立を果たしました。正当な評価をしている国は、自国の教科書の中に日本軍の貢献を記して、事実を後世に伝えています。

 私たちは、現代の日本や世界の礎となっている先人たちに思いをはせる必要があります。
戦後70年に際し、英霊に対し感謝と哀悼の意を捧げたいと思います。