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2015/06/20【日本には世界一安全な原発を世界に供給する責務がある】

 日本とインドの原子力協力交渉で、日本はインドによる核燃料の再処理を認める方針を伝えたとのことです(※1)。
 

 これに対し、インドは核拡散防止条約に加盟しておらず、再処理は核の軍事利用に繋がる恐れがあるとして、原発輸出というビジネス優先の日本政府の姿勢を批判する声が聞かれます。
 

 確かに、無秩序な核拡散は避けなければなりませんが、日本は原発の輸出自体は推進すべきと考えます。福島第一原発の事故を教訓に「日本は内外で原発を廃止すべき」との考えがありますが、むしろ日本は福島第一原発の事故を教訓に「世界一安全な原発を供給する責務がある」のではないでしょうか。
 

 先進国の中には、福島第一原発の事故を受けて脱原発を進める国もありますが、今後も発展途上国を中心に原発の需要は増えていく見通しです。
こうした中で、中国、韓国、ロシアなどは原発の輸出を外貨獲得の重要な手段として位置づけています。
特に、中国は力を入れており、過日も原発輸出の競争力を高めるために大型の合弁計画が明らかになっています(※2)。

 世界一安全と言われる日本の原発が国際市場から撤退すれば、明らかに日本よりも安全技術に劣る中国製の原発が世界各地に乱立する事態も考えられます。

 日本が脱原発を進めるということは、ある意味で無責任な行為とも言えるかもしれません。
日本は、ビジネス面からだけではなく国際貢献という観点からも、世界一安全な原発を世界に供給していくべきではないでしょうか。

※1:6月19日付共同通信http://www.47news.jp/47topics/e/266304.php
※2:5月30日付時事通信http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015053000287&g=int