安倍首相は年頭の記者会見で、「アベノミクスという種は、(中略)実りの季節を迎えようとしています」と述べ、引き続きアベノミクスを推進する姿勢を示しました(※1)。
先の民主党政権下で、幸福実現党は大胆な金融緩和の必要性を説いていましたが、安倍政権に代わってから、ようやく日銀とともに金融緩和の方向に動き出しました。
その結果、株価の上昇など日本経済復活の兆しが確かに見え始めました。
しかし、消費増税を行ってから明らかに景気回復の動きが鈍化しています。
金融緩和を行っておきながら、消費増税を行うということは、日本経済のアクセルとブレーキを同時に踏むようなものであり、消費増税がもたらす日本経済へのインパクトの大きさを物語っています。
また、将来的に税収の増加が見込めるのであれば、財政再建を一時的に先送りしても構わないと考えますが、デフレ脱却と財政再建を同時に進める安倍政権の姿勢には矛盾を感じなくもありません。
更に、安倍首相は、消費税率10%への増税を先送りしたものの、二年後の実施を確約してしまいました。
増税は、明らかに景気を減速させる要素なので、日本経済は手足を縛られたも同然ではないでしょうか。
安倍首相は、「景気回復、この道しかない」と訴え自民党を大勝に導きましたが、このような矛盾を含む政策を「この道しかない」と為政者が国民に訴えている姿は、神仏の目にはどのように見ているのでしょうか(※2)。
消費税増税の確約は財務省のご機嫌をとるためとも言われていますが、景気回復が最優先であるならば、10%への増税を撤回し柔軟に経済を運営するべきだと考えます。
※1:1月5日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/150105/plt1501050018-n1.html
※2:The Liberty Web神の真理は現代学問の限界を踏み越える – 「神は沈黙していない」 – 大川隆法総裁 法話レポートhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=8935