10月
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2014/10/05【憲法9条が外圧に対して日本自身の手足を縛るという脅威】

来週発表されるノーベル平和賞の有力候補の一つとして、「憲法9条持つ日本国民」があがっています。
その理由として、「ウクライナや東アジアなど各地で緊張が高まっている今こそ、日本の憲法9条の価値が国際的に認識されるべきだ」という声があります(※)。

 

 

しかし、正にその「東アジア」に属する日本が、自らの領域を拡大するために武力を行使することも辞さない姿勢を示している中国の脅威を、憲法9条があるが故に抑止できないという現実があります。

 

 

もしも「憲法9条持つ日本国民」がノーベル平和賞を受賞するようなことがあれば、ノーベル賞に特別な敬意を持つ日本のことですから、現実の脅威に十分な配慮が無いままに、「憲法9条堅持」との声が高まることは必至です。
これは、覇権拡大を目論む中国を利することになります。

 

 

憲法9条を素直に読めば、侵略のためにしろ、自衛のためにしろ、「戦争を放棄する」ことになっていますし「戦力を保持しない」ことになっているはずですが、解釈上はなぜか自衛のための戦力は保持してもいいことになっています。

 

 

しかし、この解釈は当然です。

自衛のための戦力を持っていなければ、悪意を持った相手から攻められたらお終いだからです。

全ての国の軍隊は、国防のためにあると称しています。ですから、憲法9条は矛盾に満ちているとも言えるのではないでしょうか。

 
ノーベル賞を受賞することは光栄なことかもしれませんが、憲法9条を素直に履行することは、ノーベル平和賞の理念とは裏腹に外国の脅威を呼び込むことに繋がるものでもあるということを認識すべきではないでしょうか。

 
※:10月5日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20141004/k10015113791000.html