スコットランドの独立の是非を問う住民投票が9月18日に行われ、日本時間の19日には結果が判明すると見られています。
スコットランドは、イギリスを構成する地域の一つで、もともとは独立国であり、数多くの独自の文化を持っています。
従来からスコットランドには独立の機運がありましたが、今回の住民投票に際しては、かつてないほどに独立の機運が高まり賛否が拮抗していると伝えられています。
スコットランドの独立運動に関しては、同じく独立問題を抱える国々は警戒感を強めています。その中で、中国もこの問題を慎重に扱っています。
ウイグルで続くテロは独立運動に他なりませんし、チベットもウイグルと同様にもともとは独立国であったものを中国が侵略した歴史があります。また、強まる共産党による支配に反対する香港の民主化運動も、独立運動へ転化する可能性もあります。
このように内部では独立運動が活発化することを恐れる中国政府ですが、一方で、ここ1、2年で急速に左翼マスコミに登場するようになった琉球独立論の背後では、中国の影響が見て取れます。中国にとって沖縄の独立は、沖縄の属国化に繋がる前段階と言えるものです。
先に行われた世論調査では、沖縄県内で独立に賛成する人は1%に満たない数字でした。ですから、中国は、本音ではスコットランドの独立論争を利用して沖縄の独立を焚き付けたいのかもしれません。しかし、独立の機運が自国内に飛び火する危険性があるので、中国はジレンマに苛まれているのではないでしょうか。