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2014/09/10【先進技術実証機】

先ごろ発表された26年度版の防衛白書でも、米国が中心となって開発した最新鋭のステルス戦闘機F-35を、今後、航空自衛隊も順次導入していく旨が明記されていました。

 

F-35は確かに優れた機体ですが、航空自衛隊としては、実はF-35以上に欲しいとされる機体がありました。

それは、米国製のステルス戦闘機F-22です。F-35はF-22よりも新しい機体とも言えますが、F-35はF-22よりも地上攻撃能力を重視し、コスト的にもF-22以上に配慮した機体です。

一方、空戦能力を優先して開発されたF-22は、対戦闘機戦闘では無敵とされ、要撃任務を主体に考えた場合、航空自衛隊にとってF-35以上に適した機体です。

 

しかし、中国への配慮から、米民主党政権はF-22の日本への売却を拒否し、F-22の製造ラインは閉じられてしまいました。

また、高度な軍事技術の塊であるF-22の技術情報が、日本や、日本を介して中国に流出することを懸念したとも言われています。

更に、F-22に替えてF-35を日本に導入させることで、各国が導入を決めているF-35の調達コストを下げたい思惑があったとも言われています。

いずれにせよF-35は、日本にとって本当に欲しい機体ではないとも言えます。

そうした中で、純国産のステルス戦闘機の導入に向けて開発中の先進技術実証機の画像が、先に、防衛省より公開されました(※)。

日本へのF-22の売却を拒否してF-35の大量導入を目論んだ米国ですが、逆に純国産のステルス戦闘機の開発を促した側面があります。

 

戦闘機の開発は、多くの先端技術要素の塊です。

日本の安全保障のために、そして日本の次世代産業の育成のためにも、是非、米国の政治的な圧力に屈することなく、純国産戦闘機の開発を国家プロジェクトとして確実に進めてほしいと考えます。
※:http://www.mod.go.jp/trdi/news/1407_2.html