中国軍が米本土全域を射程に納める新型の大陸間弾道弾を保有していることを、中国の政府機関が認めた模様です(※)。しかし、中国軍はこうした大陸間弾道弾を既に保有していると見られていただけに、改めて驚く必要はないのですが、やはり驚きです。
しかし、新型の大陸間弾道弾は、米国の防衛網を突破する能力が高いと見られています。中国軍の核弾頭の保有や、より隠密性の高い潜水艦発射式の弾道弾と相まって、米国はますます中国と本気で戦争をする気はないと考えるべきです。
そうした中で、日本が集団的自衛権を行使できないままであるならば、中国の脅威に対して日米同盟が果たすべき役割は相対的に小さくなっていくのではないでしょうか。
日本は、核兵器を保有していないので、中国の核の脅威に対しては米国の核の傘に頼らざるを得ないことが現実です。如何に米国を引き留めておくかということも、本気で考えておく必要があります。
※:8月2日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/140802/chn14080221020004-n1.htm