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2014/08/01【ベトナムとの協力関係強化を】

 日本政府は、海上警備能力の向上を目指すベトナムに対し、巡視船として使える船舶6隻を無償で供与すると発表しました(※)。

 ベトナム周辺では、中越両国が管轄権を主張する海域で、中国が力を背景として一方的に海底油田の採掘を実施するなどして緊張が高まっています。ベトナム側は、中国の採掘施設周辺に海上警備当局の船舶などを派遣して抗議しましたが、船舶の性能と数で勝る中国側に押し返される状況が続いていました。

 そうした状況は数々の映像で紹介されていましたが、老朽化した木造船で、中国海警局の公船に果敢に立ち向かうベトナムの人々の姿は、心打つものがありました。

 ベトナム人のこうした勇敢さはどこから来るのでしょうか。700年以上前に日本は当時の世界帝国であった元による侵略にさらされましたが、神風と鎌倉武士の活躍で撃退に成功しました。

 実は、当時のベトナムも元による侵略にさらされましたが、見事に元を撃退しています。元による侵略を実力で撃退した国は日本とベトナムだけです。この当時から、ベトナムの人々は勇敢だったのです。

 ベトナムは、既に日本の海上保安庁に人員を派遣し海上警備に関するノウハウを学んでいます。今回、日本が供与する船舶は中古船ですが、海上警備用の装備に劣るベトナムにとっては、有効な装備となります。こうした協力関係を継続・強化していくことで、中国による横暴とも言える行為を牽制していく必要があります。

※:8月1日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140801/plc14080115160016-n1.htm