集団的自衛権の行使容認の議論の中で、平和主義者と言われる人の中から、自衛隊員に犠牲者がでることを懸念する声が聞かれます。
もちろん自衛隊員がむやみに犠牲になることは最大限避けるべきですが、そうした平和主義者と言われる人の声には根本的な誤りがあるのではないでしょうか。
大川隆法総裁は7月14日に行われた法話で、「危険業務に携わる者に関して、人命尊重の論理で仕事そのものを否定することには間違いがある」と本質を突いた指摘をしています(※)。自衛隊員に限らず、山岳救助隊員や海難救助のための海上保安官などの業務において、救助に携る人間の命を極端に尊重すれば、そもそもそうした救助活動そのものが行えなくなってしまいます。
私の知り合いの自衛隊員には、いざとなれば、日本や国民を守るために、命を掛けて戦う覚悟ができているという方が大勢います。こうした覚悟ができるのは、日本を愛しているということであり、自らの任務に誇りを持っているということであり、隊の仲間を信頼しているということではないでしょうか。
私たちはこうした方々に守られていることに感謝しなければなりません。抑止力を持つことによって事前に防ぐことのできる戦争が現実にあるのです。そして、悪意を持って日本を隷属させ自由を奪うものに対しては、戦う覚悟も必要であるということを理解すべきではないでしょうか。
※:7月15日付ザ・リバティ号外『日本が中国に支配されてもよいのか? 集団的自衛権の行使容認は勇断だ』http://the-liberty.com/files/newspaper_extra_20140715.pdf