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2014/04/12【世界が憲法9条を採用しない理由】

日本の憲法9条が、ノーベル平和賞の候補になったとのことです(※)。

日本の民間団体が申込み、日本国民を受賞対象者として提出したとのことです。

確かに憲法9条が掲げる平和への理想は高いとも言えますが、現実の国際政治を考えると、厳格に憲法9条を守ることによって、日本という国自体が無くなる恐れがあることもまた事実です。

「国が無くなっても戦争をするよりはまし」との考えがあるのかもしれませんが、北朝鮮、チベット、ウイグルを例に出すまでもなく、悪意を持った国の施政下におかれてしまえば、戦争をしなくても戦争をするよりも多くの人命が、簡単に失われてしまうこともあるのです。

ですから、悪意を持った勢力による侵略行為に対しては、命を張って国を守ることも必要なのです。

その証拠に、「日本の憲法9条は素晴らしい」と言われているはずなのに、憲法9条を採用している国は無いのです。

万一、憲法9条がノーベル平和賞を受賞することになれば、憲法改正について政治的に制限が加わることになるでしょう。

日本が置かれた地政学的な要件や隣国の思惑を無視して、戦力の不保持や戦争放棄を謳うことは、平和を願う多くの人の思いとは裏腹に、日本を亡国へと導くことになります。

※:4月11日付朝日新聞http://www.asahi.com/articles/DA3S11080409.html