シリア内戦の和平協議が、アサド政権側と反体制派の対立で難航しています(※)。
この間にも内戦による犠牲者は増え続け、死者数は既に12万を超えているという報道もあり、一日あたり2~3百人の犠牲者が出ているとされます。
報道によれば、米国は、化学兵器の廃棄を条件にシリアへの武力介入を見送った形ですが、実際には化学兵器の搬出は現段階で1割にも達していません。
そして、政権側は、「たる爆弾」と言われるドラム缶などに大量の爆薬や鉄片を詰めた爆弾をヘリコプターなどから反政府勢力の支配地に投下していると報じられています。
シリア内戦の本質が化学兵器の廃棄ではないことは誰の目から見ても明らかです。
このような状況の中、歴代最も無能な事務総長と揶揄される藩氏のもとでは、国連は当てになりません。
世界の警察としての責務を担ってきた米国。
オバマ大統領は、現在のシリアに対する米国の方針を再考する必要があるのではないでしょうか。
※:2月13日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140213-OYT1T01097.htm