前回に引き続いて都知事選の話題ですが、細川護煕元首相の動向が注目されています。
細川氏は、脱原発を前面に掲げて出馬する意向のようで、そこに同じく脱原発を主張する小泉元首相が協力することを自民党などが警戒しています。
元首相と言うことで世の中に対し一定の影響力がある上に、脱原発、更には自虐史観の強い細川氏が出馬すれば、有力な候補を担ぎ出せない民主党も支援したい意向です。
しかし、根本的なところでよく考える必要があるのではないでしょうか。
今回、なぜ都知事選が行われることになったかと言うと、猪瀬前知事が徳洲会から5千万円を受け取ってその後返却した問題の責任をとったからです。
同じように、細川氏が首相を辞任したのも、当時、佐川急便から1億円を借り入れた問題について追及され、納得のいく説明ができなかったからです。
細川氏は、その責任をとって一年もたたずに政権を放り出したのです。
猪瀬氏と同種の問題で辞任したはずの細川氏が都知事になれるのであれば、そもそも猪瀬氏は都知事をやめる必要があったのか、と言う話になってしまいます。
左翼マスコミも、細川氏の出馬を煽り立てているよう見えますが、脱原発で細川氏が都知事選の台風の目となるようであれば、それは一種の政治の劣化ではないでしょうか。