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2013/12/29【バイドゥIMEとシメジに情報漏洩の危険性】

安倍首相の靖国神社参拝で陰に隠れてしまった感がありますが、中国最大のインターネット検索サイト「百度(バイドゥ)」が無償提供する日本語入力ソフトを使って入力した文字情報が、無断で外部へ送信されていることが分かりました(※)。

問題のソフトは、パソコン用の「Baidu(バイドゥ)IME」と、スマホ用の「Simeji(シメジ)」です。

日本語入力ソフトは、「ATOK」や「Microsoft IME」などが有名です。

これらのソフトも文字変換の精度を上げるために文字情報をそれぞれのサーバーに送信する機能がありますが、これらはいずれも利用者の許可を得てから行うことになっていますし、文字情報全てを送信するということは無いそうです。

しかし、百度が提供するソフトは、文字情報を送信しないと謳っていながら、実際には同ソフトを使用して入力したほぼ全ての文字情報を同社の日本法人のサーバーに送信していました。

つまり、百度が提供するソフトを利用して、IDやパスワードを入力すれば、これらは全て外部に送信されてしまうのですが、それだけではありません。

中国のインターネット関連企業は、中国当局の強い影響下にあり、体制維持や思想教育などに利用されていることを忘れてはなりません。

米政府などは、スパイやサイバーテロなどを警戒し、既に軍との強い結び付きが疑われている中国社製のネットワーク装置を通信インフラの構築から締め出す動きを見せています。

私たちも、中国によるこうした動きに警戒を怠ることはできません。

現状では、人気のハードやソフトであっても、中国社製のものは避けたほうが賢明ではないでしょうか。

※:12月26日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131226/crm13122610160001-n1.htm