政府は、新たな防衛大綱と中期防衛力整備計画を12月17日に閣議決定する予定です。
その中で政府は、中国や北朝鮮の軍事的脅威の拡大を受けて、国防強化の方針を打ち出す予定です。
一方で、国防強化を掲げると、日本が戦争に巻き込まれると懸念する声が聞かれます。
テレビドラマや映画などでも反戦をテーマとしたものも多く、「世界情勢がどうあろうと日本が軍備を整えなければ世界は平和になる」とするかのような主張もあります。
もちろん私も戦争を起こすべきではないと考える人間の一人ですが、世界の歴史を見た上で、私は、戦争を抑止するために国防強化の必要があることを訴えます。
勢力が拮抗している国の間では戦争が起きにくい現実がありますが、今の中国は一党独裁体制のもと、国民に反日教育を施し、急速に軍備とその勢力圏を拡大し、軍事費は分かっているだけで日本の2倍以上にも上ります。
日本は、中国が日本への軍事行動を思い止まらせるだけの国防力の強化を行わなければならないのです。
日本の自由と平和を犯すのであれば、悪を押し留めるために命がけで戦う気概を持たなければならないのです。
歴史を紐解くと、ヒトラーのナチスが台頭してきた際に、当時の英国のチェンバレン首相など国際社会は、衝突を回避するために融和策を取りました。
その結果、次々にヒトラーによる侵攻を許し、ヒトラーの野心に気づいたときは、欧州は悲惨な状況になっていました。
ヒトラーが勢力を拡大する際に、最も恐れていたのは実は英仏による軍事介入でしたが、英国などが強い姿勢を見せていれば、もっと早くヒトラーを止める方法はあったのです。
備えを怠ると、たとえ戦争を回避できたとしても、中国によって侵略されたチベットや東トルキスタンのように、自由を奪われるだけでなく、多くの人が粛清される悲劇を招く恐れがあるのです。
過度に好戦的になる必要はありませんが、国防強化が自由と平和を守ることに繋がることを理解して頂きたいと思います。