11月
10

2013/11/10【産業の発展のために大胆な規制緩和を】

安倍首相が自動運転車に試乗し、「日本の技術が世界一だ」と感想を述べました(※)。

自動運転車とは、ドライバーが操作をしなくても自動で安全に走行ができる自動車のことです。

航空機の自動操縦は既に実用化されていますが、地上での自動運転は、障害物など様々な制約があるため、実用化に至っていません。

世界では、自動車メーカーのみならずIT企業などまでもが、次代の基幹技術として自動運転技術の開発を盛んに行っています。

自動運転車は、ドライバーの負担を軽減すると同時に、ドライバーの不注意が原因の大部分を占めるとされる自動車事故を減らせる効果が期待されています。

しかし、日本においては、自動運転車は、現行の道路交通法に違反するとの指摘があります。

例えば、道路交通法第70条には「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない 」とあります。

この条文に従えば、ドライバーが自動運転に切り替えて、両手をハンドルから離してしまうと違反ということになってしまう恐れがあります。

従って、メーカーの技術開発を促進するためにも、道交法に何らかの法改正が必要です。

日本には、道交法のみならず様々な規制がありますが、企業の自由な経済活動を促進して産業競争力を高めるためにも、規制は可能な限り緩和する必要があります。

※:11月9日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131109-OYT1T00829.htm?from=main3