大阪府の堺市長選で、自民党などが支持する現職の竹山氏が、大阪維新の会公認の西林氏を破って当選しました（※）。

大阪都構想を争点とした今回の選挙でしたが、大阪維新の会は負けられない戦いで敗れた形となり、大阪維新の会は完全に勢いを失ったと言えるのではないでしょうか。

大阪維新の会代表の橋下大阪市長が掲げる大阪都構想は、真っ当で見るべき部分も多くありますが、日本各地で地域主権を過度に推し進めると、それは国家解体に繋がる危惧があります。

地域政党である大阪維新の会が、地域主権を強く打ち出すことは理解できますが、中国の軍事的脅威に直面し、実際に中国が日本の領域に侵食し始めている現在の局面では、むしろ日本全国が一体感を強めることこそが求められるのです。

前回のこのブログで紹介した沖縄での左翼勢力の活動も、中国の意向が強く働いているとの見方もありますが、地域主権の強化で各地がバラバラに外国との結び付きを強めれば、各地の政策が外国の意向に左右されて、日本の安全保障が成り立たなくなります。

もちろん、地方行政にある非効率的な部分はどんどん改革していくべきですが、軍部の影響力が強い共産党の一党独裁国家である中国や北朝鮮と、否応にも向き合わなければならない日本に必要なのは、強力な中央集権体制ではないでしょうか。

※：９月29日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20130929-OYT1T00522.htm?from=top