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2013/06/19【自衛隊にも海兵隊の編成を】

米国内で、米軍と陸海空3自衛隊が共同訓練を実施しています(※)。

訓練では、主に離島奪還を想定しており、従来は陸自の単独参加であったのに対し、今回は3自衛隊が統合部隊として参加し、より現実に即した効果的な訓練と言えます。

沖縄県の尖閣諸島を核心的利益と主張し出した中国は、尖閣諸島を武力行使してでも奪取する姿勢をチラつかせています。

実際に、中国軍は、空母や大型揚陸艦をはじめとした国外への強襲に利用可能な兵器を相次いで就役させていますし、日本の南西諸島周辺で艦艇の活動を活発化させています。

しかし、自衛隊は南西諸島においては、沖縄本島以外に有力な部隊が配備されていません。

抑止力を高める上で、懸案となっている与那国島への部隊配備など、増強を急ぐ必要がありますが、一方で、部隊を必要な地域に展開させるこうした機動的な訓練は、限られた戦力を有効に活用するために重要です。

従って、離島への緊急展開や奪取を想定し、引き続き米軍との連携を強化しつつ、自衛隊の統合運用能力を高める必要があります。

そのためには、自衛隊においても、オスプレイや水陸両用強襲車などを運用する海兵隊に相当する組織を編成する必要があると考えます。

※:6月18日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130618/plc13061815210012-n1.htm