6月4日で、天安門事件から24年が経過しました。
天安門事件では、民主化を求める学生など多数犠牲となりましたが、未だに事件の詳細は明らかになっていません。
中国国内では、言論の自由が無く、現在でも天安門事件に関する報道が規制されており、インターネット上でも事件に関連する事柄は検索ができないなど、中国の言論の自由に対する締め付けは一層強くなっています。
また、中国国内では、NHKの海外向けテレビ放送を視聴できますが、日本時間の正午すぎの事件を伝えるニュースの直前に、画像と音声が中断されたとのことです(※)。
放送では、都内で行われた不発弾処理のニュースが終わらないうちに中断されましたが、なぜ中国側がNHKのニュース内容の順番を事前に把握していたかのような対応が取れたのか少々疑問に感じました。
東京のNHK放送センターに、なぜか中国国営放送の東京支局が入っていますが、NHKが中国の言論の自由を制限することに加担しているのであれば、自由主義国家の報道機関として自らの存在の否定に繋がる行為と言えるのではないでしょうか。
中国当局は、北京や上海などの大学に、「報道の自由」などを教えてはいけないと指示したと報じられており、習近平政権による言論・思想統制が強化されています。
NHKは日本のメディアの代表として、言論の自由が保障された国家の報道機関としての範を示すべく、中国当局の対応についてもっときっちりと批判すべきではないでしょうか。
※:6月4日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20130604/k10015068241000.html