沖縄県の普天間基地で、一般住民を対象にしたオスプレイの見学会が開催されました(※1)。
今回の見学会で米軍は、パイロットと通訳付きで話し機会を設けるなど、オスプレイ配備への理解を得るために異例の対応を取っているようです。
沖縄県では、左翼マスコミによる刷り込みを割り引いたとしても、在日米軍基地に反対する根強い声があります。
確かに、沖縄県の人の中には、米軍により一定の不利益をこうむっている人がいることも事実だと思います。
しかし、在日米軍の存在が日本にとって大きな抑止力となっていることも事実だと思います。
中国の習近平共産党総書記は、就任以来、軍事面での強硬な発言が目立っています。
そうした発言の背景には、「在日米軍の存在があるからだ」、「米軍がアジアから出て行けば中国の軍拡は収まる」という意見がありますが、果たしてそうでしょうか。
習氏は、「中華民族の偉大な復興」を掲げていますが、それを覇権主義の表れと捉えるならば、米軍のアジアからの撤退は、中国の増長を招くだけではないでしょうか。
第二次世界大戦時、ヒトラーの軍事的な拡張に対して、当初、周辺国はヒトラーの二枚舌に乗って融和策を取りましたが、それが逆にヒトラーによる侵略の拡大を招きました。
私も決して戦争を望んでいませんが、安易な平和主義は、逆に戦争を呼び込んでしまう恐れがあります。
オバマ政権は、アジア重視の表明とは裏腹に、政治的には中国との衝突を避けたい思惑が見え見えですが、自主防衛力が十分整備されていない日本としては、万が一の事態の際に、米軍の強力な支援を仰ぐ体制を確立しておかなければなりません。
そのためには、米軍との信頼関係を固く結んでおく必要があります。
沖縄県では、幸福実現党の次期参院選の候補である金城達郎氏が、米軍基地周辺で清掃活動を行いました(※2)。
日本国民は、反米主義者ばかりではなく、米軍の存在を頼もしく思っている人が大勢いて、それを実際に行動に移す人がいることを示す必要があります。
こうした活動を広めていくことも、日本の安全保障にとって大切なことではないでしょうか。
※1:3月3日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/photos/130303/plc13030317030006-p1.htm