5月15日で、沖縄が米国の占領下から日本に復帰して40周年を迎えます。
各メディアは沖縄特集を組んでいますが、朝日新聞をはじめとした左翼系のメディアは、「沖縄が本後の犠牲になっている」とし、「反米・反基地・反戦」をアピールして、基地のない沖縄を目指すとする論調です。
確かに誰もが戦争などしたくないものですが、反米・反基地を掲げる勢力には、「覇権拡大を露わにする中国の存在」という現状認識が欠けています。
そうした認識があるにしても、むしろ「米軍が存在するから、沖縄の平和が脅かされている」という認識です。
しかし、現実には、「基地があるから守られている」のです。広大な面積を有する現在の中国の版図は、実はあのように広くはありません。
中国の西部や北部は、それぞれ、東トルキスタン、チベット、南モンゴルです。
それらは全て、中国共産党政府によって侵略され植民地化されました。そして、その弾圧は現在も続いています。
それらの国々が亡んだ主な理由をあげてみます。
まず、南モンゴルですが、モンゴル自由連盟党幹事長のオルホノド・ダイチン氏によれば、「政治的・軍事的な力が無かった」点をあげています(※)。
東トルキスタンについては、世界ウイグル会議日本全権代表のイリハム・ムハムティ氏によれば、「国際情勢の知識が不足していた」点をあげています(※)。
チベットについては、桐蔭横浜大学大学院教授ペマ・ギャルポ氏によれば、「一国平和主義の立場を取っていた」点をあげています(※)。
こうした方々の指摘は、たいへん多くの示唆を含んでおり、現在の沖縄をはじめとした日本にも当てはまるものばかりです。
現実に、フィリピンにおいては、米軍撤退後に、中国共産党軍がフィリピン近海の南沙諸島の環礁に上陸し、中国共産党軍の基地ができています。
幸福実現党は、国家存亡にかかわる迷妄を打破し、「一党独裁国家である中国の脅威」と「国防の重要性」を訴えて参ります。
※:ザ・リバティ2011年3月号