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2012/05/01【民主主義国家であるモンゴルとの連携強化を】

幸福実現党は、4月16日から6日間の日程で、モンゴル国に「日蒙政治・経済交流視察団」(団長:矢内筆勝幸福実現党出版局長)を派遣し、同国の政府関係者や民間人との幅広い交流を進めました。

モンゴルは1992年まで社会主義国家でしたが、現在は複数政党制を導入して民民主主義国家となっています。

経済も、2000年以降大幅に拡大し、一人当たりGDPは2004年からの3年間で約2倍に急増しています。

地理的に中国と接していることもあり、モンゴルへの投資累計額(2010年末)は中国が1位で、経済は中国に経済力している部分が大きいと言えます。

しかし、モンゴル国内には、20世紀初頭には中国の軍隊から多くの庶民が略奪を受けた記憶が残っており、中国に対する強い警戒心を抱いています。

また、モンゴルの南部に位置する南モンゴルは1949年に中華人民共和国の内蒙古自治区となって以来、モンゴル人の大量虐殺、モンゴル語の禁止、資源の強奪、漢民族の大量入植等、中国の実質的な「植民地」として、過酷な弾圧が続き、モンゴル人の反発を買っています。

モンゴルは人口約270万人で、2010年のGDPは約4000億円なので、日本が積極的に投資や技術供与、資源の共同開発などを進めれば、モンゴル経済へのインパクトは大きく、中国依存から脱却したいモンゴルを後押しすることができます。

また、中国が覇権を拡大する姿勢を改めないのであれば、日本は、ロシアやインドと並んで、民主主義国家であるモンゴルとも連携を強化することにより、中国包囲網を築くことは防衛上たいへん有効です。

モンゴル国内では、大相撲人気もあり、たいへん親日的です。

今後も、将来の「日蒙同盟」の土台作りを視野に入れ、両国の政治、経済、文学、教育、そして軍事も含めた友好と交流を深めつつ、「アジアの新時代」の建設に取り組んでいく必要があります。