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2012/01/11【日本の原発技術が、世界の資源エネルギー危機を救う】

私は紅白歌合戦が好きです。その年の出来事を歌を通して振り返ることができるからです。猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」が耳から離れません。

そこで、今日は【日本の原発技術が、世界の資源エネルギー危機を救う】と題してブログを書いてみたいと思います。

◇米国やEUのイランに対する経済制裁強化や、それに伴うイランのホルムズ海峡封鎖への言及などを受けて、日米欧で原油先物相場が上昇しています。

福島の原発事故の影響で、感情的とまでいえる原発バッシングの結果、被災地とは関係のない原発が次々と停止し、再稼働ができない状態が続いている日本にとって、原油の供給不安は電力供給の不安に直結します。

現実問題として、原発に代わる電力供給源の確保は難しい状況です。中長期的には、再生可能エネルギーによる発電の割合を増やすことに異論はありませんが、電力供給源確保の最も着実でコストが安い方法は、原発の安全性を高めることです。

今回の原発事故を教訓として、日本の原発技術は更に進化する可能性があります。現に政府は、国内の原発は停止させる一方で、海外には原発を輸出しようとしています。実は、原発の新設を進めている米国や中国などのアジア諸国、それにトルコなどでは、日本の原発に対する期待が大きいのです。

日本は、過去のオイルショックを教訓に、省エネ技術を進歩させ、世界一のエネルギー利用効率を誇る国となっています。日本のGDP当たりの一次エネルギー供給量は、米国やEUの半分、中国の8分の1、ロシアの17分の1です(※)。もしも、世界中が日本の技術を使えば、世界のエネルギー需要は現在の3分の1程度になります。

日本は、1970年代に公害問題や石油問題を克服したように、原発事故と電力危機をテコに、新技術を開発・実用化し、省エネ・環境技術を更に進化させることができるはずです。世界では、発展途上国を中心に、原発を自国における今後の電力供給源として期待を寄せている国が数多くあります。そうした期待に応えるためにも、津波や地震対策が整った原発の再稼働を速やかに実施し、一層の原発の安全性を高める技術開発を行うべきだと考えます。

そして、日本における原発は、エネルギー源の確保と共に、潜在的な核保有国としての抑止力を高める効果があることも世界から見た事実ですから、安全保障の観点からも、たいへん重要であるという認識を持つべきではないでしょうか。

※:IEA KEY WORLD ENERGY STSTISTICS 2011より算出