【米韓軍事演習で「核抑止力強化」北報道官】2011年8月18日 中日よりhttp://www.chunichi.co.jp/article/feature/ntok0001/list/201108/CK2011081802000182.html
北朝鮮の外務省報道官は17日、前日から始まった米国と韓国の合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」を非難し、「これに対処し、自衛的核抑止力を質量的に強化しなければならないのは自明の理だ」と主張する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
「核抑制力を質量的に強化する」というのは、核兵器の性能を一層高め、保有数も増やすことを示唆しているとみられ、核カードで米韓両国をけん制する狙いがある。
報道官は「今回の合同軍事演習はわが共和国を圧殺しようとする敵対的な本性を如実にさらけ出した」と強調した。
引用、以上。
北朝鮮による軍事侵攻を想定した米韓軍事演習が始まっています。演習は26日までの予定で、米韓両軍合わせ例年並みの約8万6千人が参加します。
北朝鮮はこの演習に強く反発しており、今月10日には北方限界線(NLL)付近を砲撃するなど挑発的な動きもみせており、本記事の非難声明に繋がっています。
本演習では北朝鮮が保有する核兵器など大量破壊兵器の除去訓練を行う他、政府や地方自治体の職員約40万人が参加して北朝鮮特殊部隊などによるテロ攻撃を受けた場合の国民保護の手順を確認する予定です。
韓国は、想定される前線である南北境界線から首都のソウルまでわずかに20キロ程度しか離れていないことから、非常に首都防衛に関する関心が高まっています。
特に昨年来、哨戒艦撃沈事件や、延坪島砲撃事件などの影響で非常にセンシティブになっていると言えます。
今回の演習は、北の核兵器除去訓練も実施しているということで、核保有国である北朝鮮の攻撃にいかに即応できるのかを確認する意味もあります。
韓国は北朝鮮の核攻撃を含む侵攻に対して、米軍と連携して防衛強化を真剣に図っています。
日本は、韓国と北朝鮮のように陸続きになっているわけではありませんが、日本も陸海空自衛隊や在日米軍などが連携して、本格的な海上演習を行い、制海権を確保し、島嶼防衛を強化すべきです。