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2011/07/08 【唖然…恐ろしい“末期カン”の異常執念「あと2年はやりたい」】

【唖然…恐ろしい“末期カン”の異常執念「あと2年はやりたい」】2011年7月6日 夕刊フジより

菅直人首相が、この期に及んでも長期続投を描いているという衝撃情報が入ってきた。

松本龍前復興担当相の後任人事では、就任を打診した複数の民主党幹部に固辞され、政権は「末期症状」となっている。

だが、菅首相自身はまったく気にしていないというのだ。それどころか、側近に対して「あと2年は首相をやりたい」ともらしたという。

内閣支持率が20%未満の「退陣水域」に再突入したにもかかわらず、国民世論や与党の意向はあくまで無視し続ける気のようだ。

「全力で(震災被災地の)復旧、復興に当たっている。これからもやらなければならないことは責任持って、全力を挙げて進めたい」

菅首相は6日午前の衆院予算委員会で、続投にこう意欲を見せた。

しかし、5日の後任人事は醜態の極みだった。菅首相は、松本氏の辞表を受理すると、すぐに仙谷由人官房副長官を官邸執務室に呼び、就任を要請した。

仙谷氏は、菅首相の「早期退陣」を公然と求めており、首を縦に振らなかった。続いて、被災地である宮城県出身の安住淳国対委員長や、国民新党の亀井静香代表にも打診したが固辞された。

結局、万策尽きて「副大臣の昇格」という最後のカードを切った。求心力低下を象徴する事態だが、菅首相ほど切り替えの早い政治家もいない。

元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が5日の講演で「唯一評価できる点とすれば、権力にしがみついていること。記憶の変容する恐ろしい人」と喝破したように、政権居座りに異常な執念を燃やしている。

その執念を象徴するような衝撃情報を民主党関係者が明かした。

菅首相は先週6月27日の内閣人事の後、側近に対して「あと2年は首相をやりたい」といい、「もし、『脱原発』解散・総選挙に勝てば、あと4年間はやる」「いま俺を批判している人々は、みんな悪者になるだけだ」と言い放ったというのだ。

先週の菅首相は、29日夜にすし店と焼き肉店、イタリア料理店を3軒もはしごし、終始ご機嫌だったとされる。

懸案だった国会延長や内閣人事が一段落し、酒の勢いもあって、つい本音をもらしたということなのか。

長期続投に関しては、別の情報もある。側近議員が菅首相に対し、「解散・総選挙に打って出て、4年間政権を担当しましょう」と勧めている、というもの。

また、「菅首相は、来年秋の民主党代表任期までの続投を模索している」との分析もある。

実際、菅首相の政権居座り戦略は、日に日にエスカレートしている。

先月2日の内閣不信任決議案採決は「ペテン師。人間として許せない」(鳩山由紀夫前首相)と揶揄されながら乗り切った。

同22日の国会会期末直前には、政府・民主党幹部らと激論を交わし、「特例公債法」と「再生エネルギー法」「第2次補正予算」という重要法案成立のために70日間の国会延長を勝ち取った。

ただ、政府・民主党幹部とは「8月末までの退陣」で“合意”していたはず。

もし、「2年やりたい」「総選挙に勝てば4年間」が事実とすれば“合意”はウソだったことになる。

これと符号するのか、いまや菅首相の数少ない応援団である国民新党の亀井代表は4日、BS11の番組で、菅首相の退陣時期について、「特例公債法案や第2次補正予算案が通ったら、法律的には(メドが)つくが、実態的には震災対策でメドがついたという状況にはなかなかなりにくい」と述べ、さらに続投する可能性を示唆した。

また、産経は3日付の1面トップで、「菅首相『10月訪中』検討」という記事を掲載した。菅首相が辛亥革命の「武昌蜂起」から100年にあたる10月10日前後の北京訪問を検討しており、周辺に調整を指示したというもの。

つまり、8月末までに退陣する気などサラサラなく、今秋以降の続投に強い意欲を示しているというのだ。

被災地復興のため、与野党が協力して政策実現に当たるべき時に、菅首相は与野党間だけでなく、与党内でも不必要な対立をあおっている。

さらに、福島第1原発事故を機に高まった国民の不安に付け込むように、一か八かの「脱原発」解散・総選挙を画策しているとも指摘されている。

「民主党の黄門様」こと渡部恒三最高顧問は5日、「国民、被災地、民主党のために、1分でも1秒でも早く辞めてもらいたい」といい、菅首相の即時辞任を求めたが、菅首相のホンネは真逆。

「1分でも1秒でも長く首相でいたい」なのだ。

[関連記事]→【首相「満身創痍、刀折れ、矢尽きるまでやる」】2011年7月6日 読売新聞より

菅首相は6日の衆院予算委員会で、野党から相次いだ早期退陣要求に対し、続投への強い決意を改めて表明した。

みんなの党の渡辺代表は、「首相はまだ伝家の宝刀を持っている」と衆院解散の決断を迫ったが、首相はこれを逆手に、「大きな激励をいただいた。満身創痍、刀折れ、矢尽きるまで、力の及ぶ限りやるべきことをやっていきたい」と返した。

また、自民党の石破政調会長から「あなたは1度でも『辞める』と言ったか」とただされると、首相は「『辞める』『退陣する』という言葉を使ったことはない」と強調し、「私が最高の首相だとうぬぼれてはいないが、責任から逃げるわけにはいかない」と追及をかわした。

引用、以上。

菅首相は昨日、「満身創痍、刀折れ、矢尽きるまで、力の及ぶ限りやるべきことをやる」「『辞める』『退陣する』という言葉を使ったことはない」「私が最高の首相だとうぬぼれてはいないが、責任から逃げるわけにはいかない」として辞任を真っ向から否定。政権を続ける意欲を示しました。

「総理の座」に対する菅直人首相の執着は、もはや異常というしかありません。

枝野官房長官や仙谷官房副長官、岡田幹事長ら政府・与党幹部に「早期退陣」を促され、盟友の鳩山氏からも「ペテン師」と揶揄されながらも、一向に気にすることなく、上機嫌で政権にしがみつく精神には、開いた口がふさがりません。

先日も「菅首相『10月訪中』検討」という記事も掲載されましたが、それどころか「あと2年は首相をやりたい」と漏らしている始末です。

内閣支持率がどれだけ下がろうとも、あくまでもブレずにKYを貫く鈍感さは立派ですが、ただ首相の座にしがみついていたいというだけの男に過ぎず、日本の政治にとっては「百害あって一利なし」と言えます。

内閣支持率がどれだけ下がろうとも、一向に辞めないという事態は、自民党政権時代にもありませんでした。

もはや、菅直人氏は“日本の憲政史上、最悪の総理大臣”であると言えます。