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2011/07/04 【新型原潜からの発射実験成功―ロシアの次世代SLBM】

【新型原潜からの発射実験成功―ロシアの次世代SLBM】2011年6月29日 産経より

ロシア国防省は28日、米国のミサイル防衛(MD)に対抗するため開発中の核弾頭搭載可能な新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」を、白海で航行中の最新型ボレイ級原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」から発射する実験に成功したと発表した。インタファクス通信が伝えた。

同原潜からのブラバの発射実験成功は初めてで、実戦配備に一歩近づいた。国防省はさらに実験を重ね、年内にも配備を実現したい意向。

ユーリー・ドルゴルーキーは、10個の核弾頭を搭載できる射程約8千キロの次世代SLBMブラバを積み、今後のロシア核戦力の主力として建造中の3隻の同型原潜の1番艦。

ブラバはこれまでの発射実験の半数が失敗に終わり、開発を危ぶむ声も出ていた。

引用、以上。

R-30「ブラヴァ」はウクライナ・コサックの権威の象徴であるとされる棍棒型の武器を名前に付けた新型弾道ミサイルです。度々打ち上げ試験に失敗してきましたが、ようやく潜水艦からの発射に成功したようです。

ブラヴァを試射した弾道ミサイル原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は2007年に進水したボレイ級弾道ミサイル原潜の第一番艦であり、ブラヴァはこのボレイ級専用の潜水艦発射弾道ミサイルとして開発されました。

ボレイ級はすでに「ユーリー・ドルゴルーキー」と第二番艦「アレクサンドル・ネフスキー」の二隻が完成しており、ブラヴァの実戦配備も急がれていました。

昼に配信致しました記事にもありますが、中国やロシアは核戦力強化を着々と進めています。

一方、アメリカはこのような従来の核戦力を更新を全く行わずに、新しい概念の兵器の開発を進めています。それが、CSM<通常弾頭による打撃ミサイル>です。

これはアメリカ軍の全地球即時打撃計画の一環として開発されるもので、従来の弾道ミサイルとは異なり、核弾頭は用いず、運動エネルギー弾頭を用い、高速で弾頭を衝突させることによって発生するエネルギーで目標を破壊するというもので、2014年までの配備を目標にしていると言われています。

[ご参考]防衛白書のCSM解説→http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/html/mc121000.html