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2011/06/25 【宮城沖EEZに中国の調査船放射性物質を調査か】

【宮城沖EEZに中国の調査船放射性物質を調査か】2011年6月23日 産経より

高橋千秋外務副大臣は23日の記者会見で、中国の海洋調査船「南鋒」が同日午前10時45分ごろ、宮城県沖約330キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で調査活動を実施していたと明らかにした。

外務省筋は福島第1原発事故による放射性物質の拡散を調査していた可能性を指摘した。

付近を航行していた第2管区海上保安本部の巡視船が調査船を発見。

無線で活動内容を問い合わせたところ「公海上で海洋環境調査のため採水している」との回答があった。

巡視船はEEZ内での調査中止を要求。調査船は午後2時半ごろ、EEZ外に出た。

[関連ニュース]
【政府、中国の海洋調査警戒「太平洋進出狙う?」】2011年6月23日 読売より

中国の海洋調査船が23日、宮城県沖の排他的経済水域(EEZ)で調査活動を行ったことに対し、政府は「中国が近海以外にも本格的に進出しようとしているのではないか」と警戒を強めている。

高橋千秋外務副大臣は同日の記者会見で「EEZで我が国の同意のない海洋調査は認められておらず、遺憾だ」と述べた。

日本のEEZ内で中国が無断で海洋調査をする例はたびたび問題になってきたが、従来は中国に近い東シナ海が中心だった。

今回は中国から離れた太平洋側まで調査に及んだ形で、政府は「東北沖まで来るのは聞いたことがない」(海上保安庁筋)としている。

中国側の狙いについて、海洋政策に詳しい小谷哲男・岡崎研究所特別研究員は「東京電力福島第一原子力発電所事故を受けた放射線調査が一つの目的だろう。
また、中国は太平洋に進出するため、東シナ海から南西諸島を通るルートに加え、日本海から津軽海峡を通るルートの確保を狙っている。海底のがれきの状況を調べるなど、軍艦を動かすための事前調査をしている可能性もある」と指摘している。

引用、以上。

国連海洋法条約では、他国のEEZで科学的調査する場合、事前に説明し、同意を得る必要がありますが、今回の中国の海洋調査船による同意なき調査は国際法違反です。

中国から事前に説明、同意が無かったということは、軍事目的で調査をしている可能性が高いものと思われます。

そもそも、中国のような公害と自然破壊と核実験による放射線汚染大国が、 宮城県沖約330キロの地点の「海洋環境調査」を行うこと自体が極めて不自然です。

今回の調査は、記事にも指摘があるように、海流や海底地形を綿密に調査し、軍艦や潜水艦が通るルート調査を行っていることが推測されます。

本年から中国の第二列島線や西太平洋侵出が本格化することが想定され、沖縄のみならず、首都圏を含む太平洋側も警戒を高めるべきです。

「国防の国難」は近づいています。憲法9条適用除外を実現し、国防を強化するという選択肢も、この状況を鑑みると、必要ではないかといういう気がしてきます。

日本を救えるのは、この一点にかかっています。