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2011/06/19 【「人道に対する罪」で国際逮捕状のスーダン大統領が公式訪中】

【「人道に対する罪」で国際逮捕状のスーダン大統領が公式訪中】2011年6月17日 サーチナより

中国政府・外交部の洪磊報道官は16日の定例記者会見で、スーダンのバシル大統領が27日から30日まで中国を公式訪問すると発表した。

国際刑事裁判所は2009年2月、ダルフールにおける「人道に対する罪」、「ジェノサイド(特定集団・民族の抹消行為)罪」で起訴すると発表し、3月4日付で逮捕状を出した。

洪報道官は「中国とスーダンは新しい条件のもとで、いかにして伝統的友好をさらに固め、各方面で実務的協力を深めるかを協議する」と説明。ダルフールなど、スーダン内部の問題についても意見を交換するという。

洪報道官は「中国は、スーダンが平和と和解を促進すること、平和協議を実行すること、地域の平和と安定を積極的に進めることを願っている」と述べた。

中国はスーダンにとって、最大の原油輸出先。スーダンにとって中国への原油輸出は、数少ない外貨獲得の手段のひとつだ。

中国は西側諸国と対立するイランからも石油を購入している。

スーダンは2010年12月、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞式に欠席も欠席するなど、中国を配慮した動きを続けている。

劉氏のノーベル平和賞受賞を、中国は「国内法により有罪が確定した犯罪者への賞の授与」などとして猛反発した。

引用、以上。

国際逮捕状が出されているスーダンのバシル大統領が中国を公式に訪問することを報じたこの記事から、いかに中国が国際社会の考え方から逸脱しているかが分かります。

中国は、チベットや東トルキスタン(ウイグル)、内モンゴル等において非人道的な民族浄化策を取っているため、ダルフール紛争において非人道的な態度をとったバシル大統領とも非常に親和性があります。

日本は、非人道的な態度をとって国際的に批難されている人物を自国に迎えようとしている、中国政府の本当の姿を知らねばなりません。