【首相を倒せ!原口氏が倒閣宣言―鳩山氏は決起促す】2011年5月26日 産経より
民主党の原口一博前総務相は25日、「トップは替わった方がいい」と述べ、菅直人首相は直ちに退陣すべきだとの考えを表明した。
小沢一郎元代表も同党議員との会談で、首相退陣を求める行動を起こす考えを示唆したほか、鳩山由紀夫前首相は講演で「大事なのは覚悟を持って行動する勇気だ」と、倒閣に向けて決起を促した。
首相が主要国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)で不在の中、「菅降ろし」の火の手が党内各所から上がってきた。
原口氏はこの日、記者団に対し「東京電力任せにし、放射性物質をバンバン拡散させている。子供や妊婦や赤ちゃんを守れないことは絶対にあってはならない」と述べ、首相の原発事故対応を厳しく批判した上で退陣を要求。
両院議員総会を開いて、党代表を交代させる方法が望ましいとの考えを示した。
ただ、野党が検討している内閣不信任決議案への同調については「一線を画している」と述べるにとどめた。
不信任案が可決され、首相が解散・総選挙に打って出た場合には「一緒に選挙はできなくなる」として、その場合の離党もにじませた。
一方、小沢氏は同日、川内博史衆院議員と都内の事務所で会談し、原発事故について「官邸が情報を隠し、本来、知らされるべき情報が被災住民に知らされなかったことで無用な被曝を招いた」と述べ、政府の対応を厳しく批判。
「いま決断し行動しなければならない」と、首相退陣を求める行動を起こす考えを示唆した。
また鳩山氏も同日、国会内で開かれた小沢氏支持の参院議員の会合で講演し、平成5年に自民党を離党して新党さきがけを結成した経緯を紹介して、「自らの覚悟を強く持つことで道は開かれる」と強調した。
【菅の居ぬ間に「倒閣」続々…民主の魑魅魍魎が蠢き始めた!】2011年5月26日 夕刊フジより
菅直人首相が、仏ドービル・サミットで不在のなか、おひざ元の民主党内から「菅降ろし」の狼煙が続々と上がってきた。
東日本大震災や福島第1原発事故に迅速に対応できず、場当たり政治を続ける菅首相に堪忍袋の緒が切れているのだ。
天敵・小沢一郎元代表の怪しい動き。サミット後の「6月大政局」が現実味を帯びてきたのか。
「国難の時に最終的な覚悟、責任を政治家が取ることを示せばいい。大事なのは覚悟を持って行動する勇気だ」
鳩山由紀夫前首相は25日、国会内で開かれた小沢氏を支持する参院議員の集会でこう語った。
野党・自民党は6月1日の党首討論後にも、内閣不信任案を提出する準備を進めている。民主党から約80人が造反すれば可決されるため、鳩山氏の発言は事実上、倒閣に向けて決起を促したものと受け取れそう。
小沢氏も吠えた。同日、都内の事務所で川内博史衆院議員と会談し、原発事故について「官邸が情報を隠し、本来、知らされるべき情報が被災住民に知らされなかったことで無用な被曝を招いた」と政府を批判。
「いま決断し行動しなければならない」と、首相退陣を求める行動を起こす考えを示唆した。
鳩山氏と小沢氏は24日夜、「参院のドン」こと輿石東参院議員会長をまじえて、都内の日本料理店で会談している。
小沢氏を「オヤジ」と呼ぶ原口一博前総務相も25日、「東京電力任せにし、放射性物質をバンバン拡散させている。子供や妊婦や赤ちゃんを守れないことは絶対にあってはならない。トップは替わった方がいい」と記者団に語った。
中部電力浜岡原子力発電所の稼働停止要請で、下火になっていた「菅降ろし」だが、第1原発1号機から3号機が震災直後にメルトダウンしていたことが、いまごろになって発覚。
さらに、1号機への海水注入中断問題で、菅首相の言動が事態悪化を招いた可能性が指摘され、菅首相への不信感は再び高まっている。
民主党議員が野党提出の内閣不信任案に同調すれば、離党は不可避。菅首相周辺は「不信任案可決なら解散総選挙だ」とけん制している。
果たして、バッジを失う覚悟で「菅降ろし」に突き進める議員は、どれくらいいるのか。
以上、引用。
幸福実現党による各地での「菅退陣デモ」が活発化するに伴い、政局が流動化しています。
昨年6月2日、鳩山氏は辞任会見を行ないましたが、今年も「6月政局」に向けての動きが活発化しています。
小沢氏と鳩山氏とが「菅下ろし」に踏み込んだことで、民主党内では事実上、「菅政権倒閣」が解禁され、菅直人首相に対する包囲網が強まっています。
自民党内からは「6月1日の党首討論が一つのヤマ場だ」と述べ、討論を踏まえ来週後半にも不信任案を提出すべきだとの声が上がっています。
不信任案で小沢氏らが民主党内で約80人の造反議員を集められるかは厳しいと見られていますが、小沢・鳩山氏らが党内の菅包囲網を強めることで、不信任案が提出される前にG8サミットを花道に菅首相に辞任を迫る可能性もあります。