【金正日総書記、北朝鮮人民軍を視察し、「現代の戦争に対応せよ」】2011/02/03(木) サーチナより
朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記はこのほど、北朝鮮人民軍の指揮所を視察し、人民軍に指揮能力を向上させ、現代の戦争に対応できるよう要求した。中国国際放送局が報じた。
以上、この記事を読むと「現代の戦争に、北朝鮮が対応できるのか?」という疑問が浮かんでくると思います。
答えは、純粋に軍事だけで考えた場合、北朝鮮は「新時代の戦争の波に対応できていない」ということです。
これは、北朝鮮陸軍の主力戦車が、湾岸戦争においてイラク軍に使用されたT-72戦車であることからも容易にうかがえます。確実に20年以上は遅れています。
北朝鮮陸軍の脅威があるとすれば、中国と提携して、北朝鮮が中国の覇権の前線基地となった時でしょう。
しかし、これは北朝鮮という「国家の生存(サバイバル)」を「第一の国益」と考えている金正日が許すとは思えません。
当面の間は、金正日の息子金正恩(中央委員、中央軍事委員会副委員長、朝鮮人民軍大将)、金正日の妹の金敬姫(中央委員、政治局員、朝鮮人民軍大将)とその夫である張成沢(政治局員候補、国防委員会副委員長)の権力移行の動向に注目すべきです。