【「なぜ公開許されないのか」=元海上保安官がコメント-ビデオ流出】2011/01/21 時事通信より
国家公務員法違反容疑について起訴猶予処分とされた神戸海上保安部の一色正春・元海上保安官(44)は21日、弁護士を通じ、「起訴猶予は寛大な処置だが、なぜビデオ公開が許されないかが明らかにならなかったのは残念だ」などとしたコメントを発表した。
コメント全文は以下の通り。
「今回の処分に当たり、ご迷惑をお掛けした関係各位、国民の皆さんに深くおわび申し上げます。
何度もためらい、悩んだ末に、安定した職を捨てて、あのような形でビデオを公開したのは、事件の真相を知っていただき、尖閣諸島の問題、日本の領海を脅かす外国船の問題など、どうすべきか考えてほしかったことが唯一の理由です。
公開の方法が正しかったどうかについては、自分自身今なお判断のつきかねるところですが、一方でそのまま黙っていたら後悔していたとも思っています。
起訴猶予という処分については、寛大な処置とは思いますが、なぜ、あのビデオが国民に対し秘密とされ、公開が許されないのかが明らかにならないまま終わってしまうことを残念に思います。
私自身の処分が終わることによって、本当に大事な問題が置き去りにならないことを心より願っております。」
以上、尖閣ビデオ流出事件については、「流出責任そのものよりも、情報公開しなかったことの方が責められるべきだ」「流出担当者は、国民の『知る権利』に奉仕しただけで、中国が船長を『英雄視』するなら、日本では情報公開者が『英雄』であると扱うべきである」と思うのですが、いかがでしょうか。これだけ重大な事実が、現政権ではもみけされようとしていたのですから。
今回のビデオ流出が無ければ、中国はいまだに「海上保安庁の巡視船がぶつけて来た」と言い張り、何も反論しない日本に対して、世界は声の大きい中国の捏造事実を信じ、日本は批判の的になっていたはずです。
一色氏は、日本を守る気概の無い総理大臣や外務大臣、官房長官の無策に腹を立てた行為であり、日本が中国に屈服するのにがまんできなかっただけでありましょう。
起訴猶予は当然であり、むしろ、ビデオが公開されなかった菅首相や仙石氏ことこそ責められるべきです。
そして、日本は毅然として「正しいことは正しい」と主張できる国家とならなくてはなりません。
菅首相は、就任当時、騎兵隊内閣と自称していましたが、今、高杉晋作が菅政権を見たら、どのように思うでしょうか?