【北朝鮮、中国による港湾整備】2010/12/30(木) 海洋戦略研究
北朝鮮鴨緑江に面する黄金坪に港湾建設構想が浮上し、5000トン級岸壁を備え、費用は約2億元(約25億円)を見込んでいる。中国の民間企業が来年2月の着工を目指し、北朝鮮当局も許可した模様だという。
北朝鮮は、東南アジアなどに鉱物資源を輸出する中継拠点として黄金坪を活用する狙いと見られ、中国企業は港湾の利用で稼ぐ考えだという。
物流の大動脈として中国遼寧省丹東と北朝鮮新義州を結ぶ新大橋の建設準備も始まった。
新大橋建設は、昨年温家宝首相が、訪朝した際に合意したもので、今年10月に予定されていた着工がずれ込んでいた。現在の物流を支える「中朝友誼橋」(全長約950m、一方通行)から数Km南の下流に作業場が設置され、「中朝鴨緑江界河公路大橋」の垂れ幕が見えるという。新大橋は、全長約12km片側2車線で丹東と大連を結ぶ高速道路にも接続する。費用は中国が負担する。
中国と北朝鮮の経済協力は強化されている。中国は、北朝鮮の資源開発・輸送に投資をしている。羅津-黄金坪-大連と韓国を取り囲み、真珠の紐は締め付けられ、同時に日本海ー太平洋-北極海と黄海-東シナ海ー南シナ海-太平洋-インド洋へと拡大強化されていくようである。
註:「中朝国境に港湾整備構想」『読売新聞』2010年12月29日
「中国、太平洋横断シーレーン」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/62093790.html
「北朝鮮鉱山、中国による開発進む」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/61831528.html
「北朝鮮、中国密輸船銃撃」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/61491167.html
以上、北朝鮮の砲撃戦が、中国の尖閣諸島事件と地下でつながっているのではないでしょうか。北朝鮮の背後には強力な中国の支援、バックアップがあることを日本の政治家もマスコミも黙して語りません。「北朝鮮問題は「中国問題」でもあることを知った上で外交、防衛戦略を構築すべきであります。