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2010/12/27 【「北、3度目核実験も」 韓国研究機関が報告書】

【「北、3度目核実験も」 韓国研究機関が報告書】(中日新聞 2010年12月25日より)

【ソウル=城内康伸】韓国外交通商省傘下のシンクタンク、外交安保研究院は24日に発表した2011年の国際情勢の展望に関する報告書で、「北朝鮮がプルトニウム型核兵器の性能を向上させるために、3回目の核実験に踏み切る可能性が常にある」との見方を示した。また「ウラン濃縮施設の全面稼働に向けて力を注ぐ」と予測している。

「国際情勢2011年展望」と題する報告書は、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議再開の展望について、軍哨戒艦沈没事件や北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃などの挑発があり、「近いうちに米朝対話や6カ国協議が開かれるのは困難だろう」との見方を示した。

また11年に北朝鮮にとって最大の課題は金正日(キムジョンイル)総書記の三男正恩(ジョンウン)氏による後継体制固めと指摘。「金総書記が正恩氏に一定の権限を委任し、後継修業と後継体制の強化を模索する」と予測し、外部との関係改善や大規模支援獲得に努めると分析した。*・・・・・・・・・・・・・・・*

以上、北朝鮮は体制生き残りのために核開発を進め、米国との取引を望んでいます。

 特に延坪島砲撃事件や核実験など、最近の北朝鮮の急速な動きは、後継者・金正恩の内外での認知を求める動きとも言えます。

現在、金正恩後継体制は確立しておらず、北朝鮮国内では史上初めて権力の分散状態にあります。混乱した国内を引き締めるためにも対外的挑発行動をとって来るものと見られます。

 北朝鮮は金正恩の誕生日2011/1/8までに何らかの核実験orミサイル実験をして強気を誇示する可能性があることが懸念され、今後、来年年初にかけても気が許せない状況にあります。