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2021/06/13【トランプ前大統領、中国にパンデミックの賠償を要求することを主張】

 朝日新聞は、中国が3月に行った軍事演習が、台湾だけではなく、沖縄周辺の日米の戦力への対応を想定した「二正面」訓練だったと報じました。
 

 台湾海峡の戦力比は、中国軍の増強で中国側に有利に傾斜しつつあると言われますが、危機感を募らせる台湾も着実に防衛力を増強しているので、中国にとって台湾は容易ならざる相手であることに変わりはありません。
 

 にもかかわらず、今回、台湾を侵攻しつつ、日米の介入阻止を狙う中国軍の動きは、日米への牽制とともに、自身の戦力への自信の表れと見て取ることができます。
 

 中国軍に、実際に二正面作戦を行えるだけの能力があるのかは議論の余地がありますが、少なくとも数の上では、そうした能力があると見ることができます。

 以前の中国軍は、旧世代の戦力が少なくなく、たとえ数の上で日米台の戦力を上回っていても、核兵器などを除けば深刻な脅威では無いとの見方が支配的でした。

 しかし、現在は、空母やステルス機に代表される高性能な兵器が次々と実戦配備され、中国軍の数の優位が深刻な脅威となりつつあります。

 こうした中国軍の増強の原資は、他国に比して潤沢な経済力です。

 この原資を削ぐことこそが、中国による脅威を低減させる近道です。

 ですから、トランプ前大統領が主張するように、中国に対しパンデミックの損害賠償を要求することも検討に値するかもしれません(※)。

 中国が莫大な賠償要求に応じる可能性は低いでしょうが、中国の在外資産を差し押さえたり、対中債権を充当したりすることは考えられます。

 ※:https://www.jiji.com/jc/article?k=2021060600207&g=int