オーストラリア政府は、中国に渡航した際に恣意的に拘束される恐れがあるとして、自国民に中国への渡航を控えるように勧告したとロイターなどが伝えています。
これに対し中国は、「中国の法律を守る限り外国人を拘束することはない」などとして反発しています。
しかし、先に施行された香港版「国家安全法」では、外国人が外国で行った行為にも適用されると解釈できることから、少しでも中国政府と異なる見解を持つ外国人が入国すれば、拘束される可能性があることは事実です。
ですから、恣意的に拘束される懸念は、何もオーストラリア人だけに限ったことではないので、日本人を含む全ての外国人は、中国への入国に慎重であるべきです。
さもなければ、中国政府がどんな理不尽な行いをしたとしても、目をつむらなければならなくなります。
それは、自由の死を意味します。
多くの経済人の目には、未だに中国でのビジネスは捨てがたい魅力があるように映っていると思います。
しかし、中国とのビジネスには必ずしっぺ返しがあると認識すべきではないでしょうか。
これからは勇気を持って中国とのビジネスを見直すことが必要です。