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2014/09/02【大切なことは民主主義を広めること】

 インドのモディ首相が来日しています。日本にとってインドは、対中国を踏まえた安全保障、人口12億を擁し高い成長率を誇る経済面、そして東京裁判でのパール判事の逸話に代表される歴史的な経緯など様々な意味で重要な国です。

 そのモディ首相は都内の大学での講演で、学生から「中国の台頭をどう考えるか」などと質問を受け、「大事なのは民主主義だ。その価値を日本と一緒に世界に広めていきたい」と述べました(※1)。インドは日本と同様に中国による軍拡の脅威にさらされる一方で、世界2位となった中国経済との関係も重視せざるを得ないため、こうした発言になったのかもしれません。

 確かに中国に民主主義が根付くことは世界にとっても好ましいことであり、モディ氏の発言は一つの見識です。

 しかし、香港では北京政府の意向を反映して、2017年に予定されている香港の行政長官選挙に、民主派の候補は事実上立候補できなくなりました(※2)。北京政府は香港が中国に復帰するにあたって一国二制度を維持する方針を示していましたが、予想されていたこととは言え、香港の民主主義は形骸化が進んでいます。

 幸福の科学の大川隆法総裁は、2011年の香港での講演で、中国に飲み込まれることを懸念する香港の人々に対し、逆に中国の香港化を諭しました。香港では、現在も北京政府の決定に反対する運動が展開されていますが、多くの人の愁眉を開いたであろう大川総裁の発言を胸に、香港の民主主義を守り、そして中国に民主主義を広めていくことを切に願います。また、そのためにも日本やインドをはじめとした民主主義国家は、協力を惜しんではならないと考えます。

※1:9月2日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140902-OYT1T50112.html?from=ytop_ylist
※2:9月1日付同http://www.yomiuri.co.jp/world/20140901-OYT1T50033.html